健康保険とは
健康保険は、被保険者(事業所で働く人々)が、それぞれの収入に応じて一定の基準に基づいた保険料を出し合い、事業主も一定の基準で保険料を負担することによって、被保険者やその家族(被扶養者)が病気やケガをした場合に、わずかな負担で安心して治療が受けられるようにするために設けられた制度です。
また、治療以外にも、いざというときの経済的負担を軽減するため、出産や死亡時の給付に加え、長期の休業に対する生活保障としての傷病手当金の給付なども行う制度です。
健康保険制度の目的
健康保険制度の目的は、個人やその家族が医療費の負担を軽減し、健康で生産的な生活を送ることができるよう支援することです。
また、社会全体で医療費のリスクを分担し、働く人々が助け合いながら社会保障の一翼を担うことも目的の一つです。
つまり、健康保険制度は、個人の健康や生活を守りつつ、社会全体の福祉を向上させることを目的としています。

健康保険組合のしごと
主に、「保険給付」と「保健事業」のしごとをしています。
保険給付
被保険者やその家族(被扶養者)が病気、ケガ、出産、死亡などの場合に、医療費の一部負担や給付金を支給します。保険給付には、法律で定められた法定給付と、健康保険組合が独自に提供する付加給付があります。
保健事業
健康保険組合の保健事業は、被保険者とその家族(被扶養者)の健康の保持と増進を目的とした取り組みです。
具体的には、健康診査や保健指導、健康づくりのPR活動、健康相談、保養所や体育施設の運営など、組合の実態に応じたさまざまな施策を実施しています。
健保組合は、労使の代表が組織運営に参加することによって、自主的かつ効率的に運営されています。このため、被保険者とその家族(被扶養者)の実態に合わせたきめ細かいサービスを提供できます。